2023年度総会挨拶

2023年度仙台市宮城子ども会育成会連合会の年次総会を開催する事が出来ました。ご尽力いただいた関係者並びにご参加いただく会員の皆様にお礼申し上げます。
この挨拶文を書くにあたり、昨年の総会資料をじっくりと検証しました。子育てに重要な「ふれあい」コミュニケーションを自粛せねばならないとしていましたが、この5月連休の各地での賑わいを見ると、少しかつての姿が戻ってきたようにも感じます。
やらねばならない事を数項目掲げていました。これの採点評価は「まずまず」としたいです。
次にやってみたい事ですが、個別には議事の中で触れるとして総合評価は「まだまだ」だと感じます。

冒頭触れましたように子育てに関する社会的環境は日々大きく変化しています。また、良いとわかっていても数年経過してしまい元に戻れない事が多いのもまた事実です。自分で例えると3年前には「オーバー65歳シニアサッカーチーム」で最年少でしたが、今は後輩たちの走力に圧倒されています。そういえば日課にしていたスクワットをやらなくなって久しく、下半身の衰えが目に見えて来ました。今再開しないとスタメンから外されてしまいそうです。

一方、不自由な環境下ではありましたが、いわゆる「人事を尽くして」高校時代からの夢を昨年実現致しました。学生時代の先輩・後輩・ライバルチーム、社会人時代の関係者などに協力を仰ぎ「新国立競技場で選手としてサッカーの試合に立つ」という夢を達成しました。全体組織を取りまとめていく上で、子ども会連合会や地域の組織の世話役体験が役立ったことは言うまでもありません。
毎回事あるたびにお伝えしていますが、子育ての期間は人生の中で振り返ればアッという間です。今実行しなければ、知らずに子供は大きくなりやがて独立していきます。また子どもにとってもこの時間は後戻りできません。親の都合で子どものチャンスの芽を奪う事は極力少なくしたいものです。
昨年大学を卒業した一人息子は実習を経て東京池袋の事業所に配属され、祖父が暮らしていた鎌倉のマンションから通勤しています。シニアサッカーの試合があったので連休中4日間ほど鎌倉宅で同居しましたが、一緒に食事をして会話を交わしたのは1回だけでした。お互い既に自分の世界があり、それぞれ毎日ヘトヘトになっての帰宅でした。次に会話するのは祖父の命日である7月31日でしょう。子育てには全力投球しました。特に小学生時代は濃密な時を過ごしましたが、今振り返るとあれやこれや伝えきれなかったことが沢山目についてしまいますが後の祭りです。

私も人生の晩年を迎えいわゆる「終活」を進めています。第一に取り掛かっているのが物事に利己的優先順位をつける事です。お陰様で子ども会の他、地域での世話役を多く任されています。イベントや会議日程が重なることが多々あるのですが「サッカー最優先」と宣言し、時には武事務局長の頭を悩ませています。次に「音楽活動優先」一昨日東京西荻窪でライブ出演があり、昨夜帰宅したばかりです。宣言していなかったら重要な会議の前ですからライブ出演は躊躇していたと思います。サッカーは今やらないと来年オーバー70歳選手としてピッチに立てないかもしれません。今子育て最前線におられる皆さんも多少の迷惑は「出世払い」として今しかできない子どもたちとの「ふれあいコミュニケーション」を優先して下さい。私たち子ども会に関係する者はそれを理解して応援させて頂きます。

さて、本年度の「やらなくてはならない」アイテムは子ども会組織の構造改革です。いくつかの項目は前年度「やってみたい」と提案していましたが、今年はもう待ったなしです。各子ども会やご家庭ではそれぞれ違った価値観や異なる事情を抱えておられますから、全会一致で改革案がまとまるとは思っていません。でも安心、信頼して子育てが行える地域つくりの少しでも役に立てる組織としてこの子ども会連合会を持続可能な組織として残して行きたいです。この一年間議論させて頂き、例えばIT化など技術的に可能な施策は即実行、関連団体との調整が必要な事項についても「利己的優先順位」をつけてまずはトライしていこうと思います。そして会員の皆様、ご家族に直接影響が及ぶ運営経費にからむ課題については、年度末に臨時総会を開催して審査頂きたいと存じます。

HPを設けて毎月エッセイ風にメッセージを送っていますが、アクセス回数は「えっ」と思う位少ないのが実情です。今年は構造改革にからむ際どい話題を発信する予定ですから、あとで「知らなかった」とならないように注目してくださいね。

2023/5/14