臨時総会に当たりご挨拶申し上げます

2月23日(祝)MKR臨時総会を開催させて頂きました。ご出席いただいた連合会会員の皆さん、
ご準備頂いた役員の方々にお礼申し上げます。議案はご承認いただき、当連合会の名称を「仙台市西部子ども会連合会」に変更する事になりました。
議事に先立ち長々とご挨拶させていただいた内容をアップさせて頂きます。

臨時総会に当たりご挨拶申し上げます。
まず最初にこうしてリモート参加になることをお許し下さい。
この臨時総会は昨春ご提案させていただいた宮城子ども会育成会連合会の名称変更をご承認いただくものです。

昭和中期に旧宮城町で組織された歴史ある当連合会です。その重い名称を変更するのには大きな意味合いを込めております。子ども会だけでなく、地域の様々な組織の疲労感が漂っています。それは昭和の時代に作られた仕組みや慣習が現在の生活スタイルや価値観に合わなくなってきているからと感じています。しかし、そんな中でも変わらずに守り育てなくてはならない事もあります。
組織の名称を変えたからと言って、そんな課題が解消されるなど誰も思いませんが、新たなスタートラインに皆で立つと考えることは出来るでしょう。

新型コロナは社会に沢山の負の遺産を残してくれました。地域組織が解散してしまったり、イベントが無くなってしまったりもしました。でもIT技術に支えられてこうしたリモート会議形式というのも広く普及しました。
昭和の時代には海外の知人や取引先と連絡するのはお金と時間がかかりましたが、今はメールやSNSで瞬時に繋がります。自宅に電話があるのは裕福な家庭で「呼び出し」なんてスタイルもありましたが、今や小学生でも電話を持っていて不思議はありません。でも大切なのは人と人との信頼関係ですし、それが構築されなければ瞬時のSNSも大炎上です。

私は東京で生まれ育ち、東京の学校を出てその後転勤族として国内外を転々としました。そしてたどり着いたのがこの宮城の地です。明日その大学のサークル50周年記念式典があり、実行委員長として準備のため実家に滞在しています。卒業して半世紀ですが、仲間が40人も集まってくれます。当時サッカーは不人気スポーツでしたが、最低11人いないとチームになりません。体育会ではなかったので、それこそ多様な価値観を持ったメンバーばかりで、しかもわずか4年間一緒に汗をかいただけです。まさに人と人との信頼関係を物語るものです。
小学校での6年間、密度の濃い薄いはあっても子ども会活動から得られる人と人との信頼関係、これは子ども達同士だけでなく保護者間の信頼関係構築にも発展させていきたい大切なものだと思います。

先ほどサッカーが不人気スポーツだったとお話ししましたが、これは平成になって一番人気のスポーツになりました。私は平成元年まで東京都の社会人リーグで現役を続けましたが、まさか68歳になって同じ東京都シニアサッカーリーグに参戦するなんて考えてもいませんでした。対戦相手には昔ライバルだったチームの面々も元気に活躍しています。そうそう三浦知良キングカズはもう56歳なのに現役プロ選手です。冒頭に申しあげた様に「時代が変わった」のです。おじいちゃん達は孫の面倒をみるのが大好きで、時々そんな理由で公式戦を欠場したりします。それは昔も今も変わらない家族関係ですが、老人クラブのおじいちゃんがサッカー公式戦に出ているなんて想像出来ますか?70歳を超えた大先輩から「お前若いんだからボール取ってこい」なんて68歳が命じられているんです。きっと私もカズにそう言うでしょう。

少し脱線してしまいました。組織名称を変えて新たなスタート台に立ち、これから俊足ではありませんが一歩ずつ新しい子ども会の在り方を具体化させていこうと思います。次回の年次総会ではスローガンを提案しようと考えています。イーグルスだってベガルタだって毎年スローガンを掲げますよね。期待してお待ちください。

昨日武さんからは「会長不在では本気度が伝わらない」と苦言を伝えられました。昭和時代とは違い鎌倉を5時に出れば悠々間に合う距離になりました。でもこれも新たな会議へのかかわり方とご理解下さい。往復の交通費は能登地震の支援金としてチャリティさせて頂きます。

なお申し忘れたのですが、皆さんにご協力頂き集めて頂いた「使い捨てカイロ」につきましては、富山に駐在している私の大学サッカーチームの後輩経由で被災地に届けさせて頂きます。ご協力ありがとうございました。

2023年2月23日
仙台市宮城子ども会育成会連合会 会長 小島 吉雄