ほたるまつりのシーズンとなりました

仙台市の西部地区には天然のほたるが飛ぶスポットがいくつもあります。ゲンジボタルとそのエサになるカワニナは水質に敏感で自然環境のバロメーターとも言える存在です。

日本でほたると言えば水棲のゲンジボタル、ヘイケボタルが先ず浮かびますが、世界的に見れば陸生のほたるの方が多いのです。ゲンジボタルが生息する地域にも陸生のヒメボタルが生息しています。ほたるの詳しい生態についてはまた改めてレクチャーしようと思います。今回は西部地区を代表するほたるの生息地、しかもその地域は西部子ども会連合会(SSK)にゆかりがあるのでご紹介します。

先ず定義(大倉)地区です。SSKの梅津副会長がほたる保護組織の事務局長を担当されています。今年のほたるまつりは7/6(土)です。定義地区のほたるは一時絶滅の危機を迎えましたが、小川の清掃や藪の整備など地道な活動が実を結び、ここ数年は沢山のゲンジボタルが飛翔するようになりました。おまつりも観光協会がバックアップしているので、にぎやかで楽しいです。

次は新川地区です。ここは「広瀬川ほたるの会」が30年以上前からほたるの保護活動を行っていました。今から15年ほど前に当時新川子ども会の会長だった小島キャプテンがこの会の事務局長に抜擢され今に続いています。キャプテンは仙台市のほたるの里づくり協議会の副会長も担当しています。新川地区の特徴は自然発生のほたるが飛ぶという事です。人為的な養殖、他地区のほたるとの交雑などは一切行っていません。地域に商店などはありませんので、おまつりも手作り感たっぷりのものです。例えばばぁちゃんが作る名物トン汁、キャプテンが仕込む「恐竜の卵」案内に使う行燈提灯も全て手作りです。6月30日(日)から7月6日(土)のお祭り期間中、受付で記帳する際に「子ども会です、SSKの会員です」と言って頂ければ、もれなく光るルミライトをプレゼントさせて頂きます。キャプテン(調理師)は毎晩生ビールを注いだり手作りヤキトリを焼いていますから声をかけて下さい。

ほたるを守る環境を維持する事が、次世代へ豊かな自然環境を引き継ぐ事になると考えています。ぜひ大倉定義地区、新川地区に足を運んでみて下さい。

どちらの地区も夜間は公共交通がございませんので、マイカーでお越し下さい。駐車場は無料です。誘導案内をしているのは老人クラブのじぃちゃん達です。
なお広瀬川ほたるの会のHPは新川ほたるの里情報ページ (seesaa.net) http://nikkawahotaru.seesaa.net/です。記事を書いているのは小島キャプテンです。

2024/6/22  西部子連会長 小島吉雄