能登半島地震災害に子ども会(民間人)が支援できること

お正月に発生した大災害は日を重ねる毎にその姿が見えて来ました。我々は13年前に未曽有の災害を経験していますが、今になってわかる事とか未だもってわからない事があります。

わからないことの一つに我々民間人が出来る支援の仕方や方法です。現地で後片付けを担うボランティアや募金などが真っ先に浮かびますが、街に設置される募金箱に協力することくらいしか出来ないのも事実かもしれません。1月14日現在では法人組織以外からの物資支援は自粛(禁止)との事です。現地ボランティアにも制限があるみたいです。受け入れ態勢が動いていないとか、そもそも交通手段がなかったり遮断されているという訳で、その混乱は経験した我々には理解出来ます。

お正月のメッセージで「何か支援を」と提案し、思いついたのが「使い捨てカイロを集めよう」という事でした。北国の我々には一家に一つくらい使っていない使い捨てカイロがあると思ったからです。現金を支援する抵抗感や、残ってしまう物資(毛布とか)支援の後先のことを考えたからです。アングラな呼びかけに早速反応してくれて自宅まで届けてくれた方もすでにおられます。

でも、今このアイディアは頓挫しています。
1.どこで集めるの? 市民センターとか支所に回収箱は置けないの?
公的施設の目的外利用には趣旨や目的、受け入れの整合性などをまとめた許可申請が必要です。簡単には突破出来ないと指摘を受けました。
2.どこに持っていくの?
被災地の小学校や市民センターでは今段階では受ける体制が出来ていませんし、物資支援は自粛を求められています。
3.どうやって運ぶの?
自家用車で富山の知人のところまで運ぼうと考えていましたが、不要不急の移動でかえって現地に迷惑がかかると指摘を受けました。
こういった緊急対応はボトムアップが何より大切ですが、上記3点は日々変わる状況を判断してトップダウンで決めなければなりません。勝手に個々が判断してはかえって現地に迷惑がかかりますし、実際我々もそうでした。

仙台市子ども会連合会(仙子連)でも東日本大震災発災後義援金を頂きました。「何にでも使って下さい」というのが出し手(支援側)からのメッセージでしたが「公的支援金」という側面もあり、受け手(使う側)は様々な制限のもとで苦労して使わせて頂きました。会計責任者はその処理に悲鳴を上げていました。こんな事実は反省事項として残っていないのかもしれません。

今こうしていても刻々と事態は変化しています。一方でニュースを聞いていると分断された地区でも、地域コミュニティが動いて助け合い活動が機能しているとありました。子ども達も遊ぶスペースがあれば元気を取り戻しているとも伝わってます。我々も足元をみるとこの地域コミュニティが危うくなっています。やはり子ども同士、親同士が気軽に声を掛け合い、町内会などの組織と意思疎通がとれるようにしていきたいです。

個人的には「頓挫感」がありましたが、物資の支援だけが応援では無いとも指摘を受けました。引き続き呼びかけや募金を続けていきたいと思います。また、大切な地域コミュニティの担当者として、我々の地域の連携も見直していきたいと考えます。